2022/12/14
日本製鉄株式会社
日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)九州製鉄所は、飲料缶や食缶の素材である容器用鋼板(ブリキ、TFS、キャンライト等)で、食品安全に関する国際的な基準である「FSSC22000」*1の認証を、鉄鋼業として日本で初めて取得しました。
近年、全世界的な「食の安全」に関する危機意識の高まりを背景に、包装容器含めた食品産業連鎖(フードチェーン)に対して、厳格な衛生管理を求める声が強くなっています。FSSC22000は非営利団体「GFSI」*2により食品安全の認証スキームとして承認された国際規格であり、「消費者に安全な食品を提供する事を目的とした食品安全マネジメントシステムの確立」を要求事項として定めています。
日本製鉄は、こうした動きが世界的に加速し、客観的な評価の必要性が高まるとの認識から、フードチェーンの一翼を担う立場として製造・製品管理レベルの向上に取り組み、この度、当該規格を取得するに至りました。今後は容器用鋼板の他の製造拠点においても当該規格の早期取得を目指します。
今後も、世界のお客様が求める厳格な衛生管理レベルにお応えするとともに、より環境負荷を軽減できる高付加価値製品の提供を通じて、世界の食品産業に更なる貢献をしていきます。
*1 FSSC: Food Safety System Certificationの略称、「食品安全システム認証」
*2 GFSI:Global Food Safety Initiativeの略称、「国際食品安全イニシアチブ」
食品安全の専門家が集まり、世界規模で食品安全を改善する活動に取り組んでいる非営利団体
【参考1】認証取得範囲
①登録組織及び認証範囲
九州製鉄所 八幡地区 ブリキ工場
食品容器用表面処理鋼板の製造
カテゴリーⅠ
②登録日
2022年11月15日 (有効期限:2025 年11月14日)
【参考2】認証機関
DNVビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社(兵庫県神戸市 代表取締役社長 前田直樹)
全世界で認証サービスを提供する民間のFSSC22000審査登録機関。
FSSC22000審査は2011年から実施しており、豊富な経験を有します。
【参考3】日本製鉄が提供するブリキ製品につきましては、以下のURLをご参照ください。
ブリキ製品における「エコリーフ」環境ラベルの取得について
~容器用素材として、国内で初取得~(2020年10月26日付公表)
https://www.nipponsteel.com/news/20201026_100.html
容器用素材としての“鉄”および“鉄”製容器の環境優位性をお伝えする特設ページを開設(2021年11月18日付公表)
https://www.nipponsteel.com/csr/steelcan/
地球を持続させる行動の証「エコリーフマーク」が様々なスチール容器に導入(2022年8月1日付公表)
https://www.nipponsteel.com/news/20220801_100.html
各種製品カタログ
https://www.nipponsteel.com/product/sheet/catalog/