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菊竹清訓(きくたけきよのり)が建築した建造物

建築家

菊竹清訓(きくたけきよのり)について

菊竹清訓は福岡生まれの建築家で「村野・森建築設計事務所」で建築を学び、屋根にチタンを用いたデザインなど斬新でオリジナリティの高い建築作品を数々残した建築家です。鉄筋コンクリートや、都と市の進化に合わせて建築物も進化することを理念に掲げ、都内に「スカイハウス」と呼ばれる独自の建築物を残しました。また国立博物館などの設計にも携わり、様々なプロジェクトに参加してきました。

生まれと育ち

菊竹の生まれは九州の福岡県久留米市です。この地域周辺は、数々の洋風の建物などが多く残されており、菊竹は「早稲田大学理工学部建築学科」にて建築を学びました。菊竹自身も生まれた街に建築物を残すなど様々な功績を残しています。

1953年に菊竹清訓建築設計事務所を開設

菊竹清訓は早稲田大学理工学部建築学科を卒業後に、様々な企業でスキルを磨いたあと、独立して事務所を開いています。1953年に菊竹清訓建築設計事務所を開設してからは都内や大阪などでも多くの建築に携わることになりアパートやマンションなどの居住用の建築物から、その他の建築物にも携わり精力的に仕事をするようになりました。代表的なアパートメントの建築物として都内の自宅であるスカイハウスなどは最も有名な菊竹の建築物の一つで、「鉄筋コンクリートやキッチンやバス」なども都市景観に合わせるように設計するなどし効率的な設備ユニットを組み合わせた小スペースのユニット型の居住スペースの設計なども手掛けています。

主な受賞履歴

菊竹清訓は「軸力ドームの理論とデザイン」で工学博士となりますが、1995年のことで、事務所を独立してから50年後の学位授与となります。

菊竹清訓の有名な作品集

以下が代表的な菊竹清訓の有名な作品集です。

スカイハウス

スカイハウスは本人の自宅でもあり、斜めの斜頸に建築する手法で斜面に4本の柱を設けて建物を支える構造となっているためにスカイハウスと呼ばれています。斜めの斜頸でも安全性を備え鉄筋コンクリートの作りとなっていて約10mのワンルームというよりシンプルな構造となり話題を呼びました。またこの建物は、当時の「モダンリビング」と呼ばれるような構造となっており、常に誰しもが快適に暮らせることを理想として子供部屋も設け、ベランダスペースからは外をパノラマで眺めることができるような設計となっています。
主要部分はピロティによってリフトアップされていて、より周辺の景観とのマッチしています。さらに機能面ではキッチンが取替が可能で、ムーブネットと呼ばれる画期的なキッチンシステムを導入したモデルです。

出雲大社神祜殿

出雲大社神祜殿は日本でも最も由緒のあるお寺です。このお寺の設計にも携わっています。出雲大社は2000年以上前からある日本でも最も古い寺院。1982年にその建て替え工事を担いました。
出雲大社神こ殿(いづもたいしゃしんこでん)は本殿ではなく出雲大社の奥にある宝もの殿ですので、本殿ではありません。

東光園

東光園は温泉施設であり、島根地方では最も賑わっている温泉街がある地域にあります。新しい心と体を入れ替えることができる神事とも関連している温泉で由緒正しい温泉の一つです。
施設は、より古風なお城をイメージしていて、眺めや景観とのマッチング、また和を意識した部屋とデザイン性が高い温泉施設です。
シンプルな和の景観を屋内でも屋外でも楽しむことができるようになっており、温泉は美と健康に良いと定評で家族で楽しむことができるようになっています。
客室も整っており、優雅な時間を過ごせるように中庭などにも和のデザインが行き届いています。
ゆっくりくつろげる温泉施設であり、より美しい景観を保っている建造物で遠方から見ると温泉宿と言うよりも城のようなフォルムで中庭とのマッチングが絶妙なデザインです。

エキスポタワー

エキスポタワーは大阪万博のランドマークとして建設されました。太陽の塔と共に、大阪万博の広告塔でした。太陽の塔はエキスポタワーを見つめるように建設されています。
エキスポタワーは大阪万博閉幕後、銀色の柱が赤と白に塗り替えられ、隣接するエキスポランドのアトラクションのひとつとして、展望台に登ることができました。展示室やエレベーターなども完備していて54面の多面体キャビン」は好評だったようです。
しかし雨水によって鉄が錆び老朽化が進んだことが原因で2003年に解体となってしまいました。大阪市民にとっては街のシンボルとも言われており、その当時に住んでいた人にとっては街で最も目立つ広告塔でした。

アクアポリス

アクアポリスは沖縄国際海洋博物館として誕生しました。菊竹は日本政府の依頼によって建築に一から携わり、海に面した景観は「沖縄でも最も美しい場所でユニークな建物」として知られています。都内に建築したスカイハウスの構造をそのまま海に応用した建築で、海の中に土台を固定してまるで「海の上に浮いているような感覚に陥るような理想的な水族館」として注目を浴びました。彼の作品でも最も有名で代表的な作品としても知られており、沖縄に訪れる観光客にも有名なロケーションとして知られています。
温泉施設や水族館などアドベンチャー感を味わうことができるようになっていてお子様連れのファミリーが満喫できるような設計となっています。未だに多くの観光客が水族館を訪れているのもデザイン性の高い建築のおかげかもしれません。

九州国立博物館

九州国立博物館は菊竹が設計したダブルスキンガラスを搭載したモダンな建物です。国立博物館らしくユニークで芸術的な要素を取り入れた建物として知られています。東京、京都、奈良についで4番目の国立博物館として生まれたため、当時の注目度は非常に高かったようです。管理は文部科学省で、国を代表する博物館ですが、建物は青を基調としていて特に屋根はチタンを使用しており、ブルーのモダンな印象の建物となっています。
国立博物館の中でもより未来的なフォルムの構造となっていて、鉄筋コンクリートでコンクリートの大きな支柱が数本美術館を支えるような構造となっています。この構造は現在ではカーテンウォールと呼ばれていて、建物の見た目は美術館にピッタリの構造で斬新なデザインです。
アート性の高い美術館だからこそ彼のデザインを起用してよりオリジナリティのある設計を依頼したことが伺えます。

九州国立博物館では屋根にチタンを用いたデザインを採用

九州国立博物館では屋根にブルーのチタンを用いたデザインは当時から画期的なデザインとして定評です。それだけではなく雨水がたまらないように曲線の美しいフォルムをイメージしています。

発色チタンで世界最大の屋根

九州国立博物館の屋根は発色チタンで世界最大です。大きさは遠目で見てもわかるようなダイナミックな景観です。館内も今までの国立博物館の中で最も広いです。

熱膨張率が小さいというチタンの特徴

熱に強いチタン製の屋根は熱膨張率が小さいというメリットがあります。またチタンには軽量という特徴もあるので、様々な建物に利用価値が高い素材です。菊竹はその当時からチタンの特性を見抜いており、それを果敢に取り入れることに成功しています。このように様々な建築物を構成に残してきた菊竹清訓ですが、最も代表的なものが沖縄や九州の国立博物館です。その他にも紹介しきれないほどの建築に携わってきた菊竹清訓ですが、デザイン性が高く頑丈で長持ちするという将来を見据えた設計にも注目が集まっていました。
菊竹清訓の残した数々の建築物は今でも公共の施設などとして活用されています。建物の強度もあり、独自のデザインによってヨに多くの作品を残してきましたが、どの作品も国や大衆から評価されるものが多く昭和中世において最も活躍した建築家と言えます。より斬新なアイデアを当時から取り入れている建築家です。

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