▲落ち着いた空間を演出する「コズミックグレー」
▲様々な店舗空間にマッチする「ムーンシルバー」
「素材感にこだわった」という Superiorシリーズでは、日本製鉄(株)が開発した新鋼板「FeLuce®(フェルーチェ)」を採用。この鋼板がどのように生まれたのか、日本製鉄薄板営業部上席主幹・浜崎由基氏、薄板商品技術室部長代理・春田恵利氏に聞いた。
浜崎由基氏
同社薄板営業部の製品は、多くの家電製品や家具、産業機械、内外装の原板として使用されているが、近年これら外観の高級化志向が高まる中で同社では、鉄そのものの美しさを追求した仕上げ材の開発に着手。浜崎氏は「従来、原板として供給を行う当社にとって、金属素材本来の美しさと機能性を両立し、そのまま仕上げ材として使用できる意匠性鋼板の開発は長年のテーマだった」と語る。
その開発について春田氏は「耐食性のためのわずか3μmの亜鉛ニッケル合金めっき層にヘアライン加工を施し金属感がある意匠性を実現した。また、耐指紋性等を付与する特殊な薄膜樹脂コートを新たに開発し、下地の意匠性を損なうことなく、機能性と美しさを両立しながら加工性にも優れた鋼板が完成した」という。
春田恵利氏
なお、同社の電気亜鉛めっきラインで製造が完結するので、フィルム加工や塗装の後工程が不要となり、製造過程でのCO2排出を削減。FeLuceの環境負荷は、環境ラベル「エコリーフ」で認証され、公開されているほか、その新たな発想と高い生産技術が評価され、2020年度グッドデザイン賞も受賞している。 FeLuceが量産品として初採用された Superiorシリーズについて浜崎氏は「FeLuceのヘアライン(表面の線状模様)を横向きに使用されるなど、我々がこだわって開発した鋼板をアクアさんもこだわりを持って製品化されている。互いのこだわりが結集した製品がコインランドリー店の質感を高め、より多くのお客様に来ていただき、落ち着いて過ごせるような空間づくりに生かされることをうれしく思う」と語った。
外槽組立工程
主軸組立工程
プレスブレーキ曲げ工程
組立工程
前面板
(二段式乾燥機用)
ヘアラインを横に使用
AQUAロゴ取付け
前面板 取付け
加藤義康氏
Superiorシリーズについて、販売店や採用するオーナーの評価はどうか?今回はコインランドリー店舗2500店以上の実績を持ち、店舗デザインや設計、施工、メンテナンスなどトータルに事業を展開する㈱フジタカ執行役員事業統括本部・加藤義康部長に話を聞いた。
同社で扱う機器の選定について加藤氏は、「オーナー様、利用するお客様の双方に喜ばれる機器かどうかで選定している」という。その上で今回、Superiorシリーズを採用したポイントを以下のように挙げた。