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2022.11.08
掲載記事
ランドリービジネスマガジン誌に『こだわりの新鋼板が生んだ上質な美しさ
心地よい店舗空間を演出する「Superiorシリーズ」』記事が掲載されました。

▲落ち着いた空間を演出する「コズミックグレー」

▲様々な店舗空間にマッチする「ムーンシルバー」





アクア(株)(本社・東京都中央区)では、コインランドリーの新しい価値を創出する新デザイン「Superior(スーペリア)シリーズ」を開発し、今年 7月より販売を開始している。同シリーズは、新素材「FeLuce®(フェルーチェ)」を使用した上質な素材感とモダンなデザイン、さらにハンドルの触り心地やパネルの視認性など、部品一つ一つまで細部にこだわった機種となっており、これまでにない店舗空間を演出する。




鉄本来の美しさそのまま…エコ&上質な新鋼材を採用

「素材感にこだわった」という Superiorシリーズでは、日本製鉄(株)が開発した新鋼板「FeLuce®(フェルーチェ)」を採用。この鋼板がどのように生まれたのか、日本製鉄薄板営業部上席主幹・浜崎由基氏、薄板商品技術室部長代理・春田恵利氏に聞いた。

浜崎由基氏

同社薄板営業部の製品は、多くの家電製品や家具、産業機械、内外装の原板として使用されているが、近年これら外観の高級化志向が高まる中で同社では、鉄そのものの美しさを追求した仕上げ材の開発に着手。浜崎氏は「従来、原板として供給を行う当社にとって、金属素材本来の美しさと機能性を両立し、そのまま仕上げ材として使用できる意匠性鋼板の開発は長年のテーマだった」と語る。

その開発について春田氏は「耐食性のためのわずか3μmの亜鉛ニッケル合金めっき層にヘアライン加工を施し金属感がある意匠性を実現した。また、耐指紋性等を付与する特殊な薄膜樹脂コートを新たに開発し、下地の意匠性を損なうことなく、機能性と美しさを両立しながら加工性にも優れた鋼板が完成した」という。

春田恵利氏

なお、同社の電気亜鉛めっきラインで製造が完結するので、フィルム加工や塗装の後工程が不要となり、製造過程でのCO2排出を削減。FeLuceの環境負荷は、環境ラベル「エコリーフ」で認証され、公開されているほか、その新たな発想と高い生産技術が評価され、2020年度グッドデザイン賞も受賞している。 FeLuceが量産品として初採用された Superiorシリーズについて浜崎氏は「FeLuceのヘアライン(表面の線状模様)を横向きに使用されるなど、我々がこだわって開発した鋼板をアクアさんもこだわりを持って製品化されている。互いのこだわりが結集した製品がコインランドリー店の質感を高め、より多くのお客様に来ていただき、落ち着いて過ごせるような空間づくりに生かされることをうれしく思う」と語った。





細部にまでこだわったSuperiorシリーズの製造工程
  • 外槽組立工程

  • 主軸組立工程

  • プレスブレーキ曲げ工程

  • 組立工程

  • 前面板
    (二段式乾燥機用)

  • ヘアラインを横に使用

  • AQUAロゴ取付け

  • 前面板 取付け





複合的な店舗にも合わせやすい…店舗デザインの幅広がる

加藤義康氏

Superiorシリーズについて、販売店や採用するオーナーの評価はどうか?今回はコインランドリー店舗2500店以上の実績を持ち、店舗デザインや設計、施工、メンテナンスなどトータルに事業を展開する㈱フジタカ執行役員事業統括本部・加藤義康部長に話を聞いた。
同社で扱う機器の選定について加藤氏は、「オーナー様、利用するお客様の双方に喜ばれる機器かどうかで選定している」という。その上で今回、Superiorシリーズを採用したポイントを以下のように挙げた。

「昨今、コインランドリー店はスタイリッシュな店が増え、合わせて機器をステンレス製にする傾向もある。ただ、手垢が目立つというデメリットがあるため、こまめに拭き取る必要があったが、Superiorは手垢がつきにくく、管理面がラクになる。もう一つは色。異業種とのコラボなど複合的な店舗が増える中、上質なイメージでどんな業種にも合わせやすい」と語り、店舗デザインの面でも、提案の幅を広げることができたとする。
また、コズミックグレーとムーンシルバーという2色がある点は、「利用される方々にとってもメリットになるのでは」と語る。「コインランドリー利用に慣れていない方は洗濯乾燥機と乾燥機を間違えてしまうことがある。従来、アクアの機器は赤とか黄色でわかりやすく区別できていたが、スタイリッシュ化で 1色に統一すると、機器を区別しにくくなってしまう」という。
そこでフジタカでは、Superiorの展開において、洗濯乾燥機はコズミックグレー、乾燥機にムーンシルバーとするなど、2色を使い分ける提案を行っている。「2色にしてもスタイリッシュで上質なイメージを失わないのと同時に、機器を間違えない色分けもできる。こうした提案にオーナー様も納得していただけている」と語る。
8月には、Superiorシリーズを採用した店舗が北陸にオープンした。そのオーナーからは、「デザインが良い」「ドアのハンドルが心地よく使いやすい」「操作パネルがシンプルで見やすくなった」といった意見のほか、洗濯乾燥機・ガス乾燥機とも機器容量が 3種類になったことが「高単価政策など販売促進の幅が広がった」として好評だという。
今後について加藤氏は「個人的に思うのは、ステンレスも良いが少しアメリカ的というか、“マシン”のイメージが強くなる。一方、Superiorは家具とまでは言わないがスタイリッシュの中に温かみがあり、日本の文化にもマッチすると感じている。機器だけでなく店舗全体をプロデュースする当社にとって提案しやすい機器であり、そのメリットを生かしながら今後もオーナー様の要望に応えてオリジナリティのある店舗を一緒に作り上げていきたい」と語った。


※ランドリービジネスマガジン誌(LBM 2022秋18号)に『こだわりの新鋼板が生んだ上質な美しさ
 心地よい店舗空間を演出する「Superiorシリーズ」』記事が掲載されました。

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