当社の高意匠性鋼板『FeLuce^®（フェルーチェ）』（ヘアライン調 電気めっき鋼板）は、アクア株式会社様（AQUA）が2022 年7月中旬より順次発売しているコインランドリー用洗濯乾燥機とガス乾燥機『Superior シリーズ』（スーペリアシリーズ）計７機種に採用されています。今回は、AQUA 業務用洗濯機事業本部のお三方にFeLuce採用の決め手や製品に対する思いなどを伺いました。

櫻本：本シリーズを開発するにあたり、上質で居心地の良さを感じられるデザイン設計という面を重要視していました。昨今、コインランドリーの利用者増加にともない、店舗も増加傾向にあります。そのなかで、他との差別化や利用者に長期間快適にご利用いただくためには空間価値の向上が不可欠です。業務用洗濯機の外観デザインに関しては、ステンレスやメタリック調の柄、カラー塗装などがありますが、さらに機械感がなく、場になじむような上質感のある素材がないかと考えていたところ、御社からアプローチのあったFeLuce が目に留まりました。

山本：最初に切板だけで見たときは他素材との違いをそこまで感じることができなかったのですが、実際の製品に取り付けてみると、これまでにない色味で、シルバーとブラックの上品な質感がまさに当社が狙っていきたいところにマッチしていると感じました。社長にプレゼンしたところ「これは良い！」と一発ＯＫ。２カ月後の展示会に出品するようにと言われ、怒濤の勢いでつくり込みました。社長確認から約半年で『Superior シリーズ』は商品化。この異例の速さでの商品展開は当社始まって以来ではないでしょうか。

結城：企画や開発陣の頑張りもあり、何とか今年の2月3～5日に東京ビッグサイトで開催された展示会で社外へお披露目することができました。お客様の反応は非常に気になりましたが、来場された販売店さんやオーナーさんの反応は良く、その場で契約される方もいらっしゃるなど大好評。他社の商品とは違う、私たちが目指すコンセプトが十分に伝わる製品になっていると実感しました。
私たちは常に品質最優先、お客様に新たな価値を提供できるものづくりにこだわってきました。ご利用くださる多くのお客様のために、これからもこういった商品を戦略的に創っていければと考えています。

櫻本：今回の商品化に際して、短期間のなか、細かい要望にも対応し、御社は予想以上の高精度の素材に仕上げてくださいました。感謝しています。使用期間は10年以上、コインランドリーという不特定多数の方が利用する特殊な環境のなかで素材や製品がどう変化するのか、ここにまだまだ向上の余地があると思っているので、引き続き、ご協力をお願いします。

山本：開発者としては、電気めっき鋼板に金属感のあるデザイン性を付与できる表面処理技術の高さと、それを工業的に管理して安定供給できる実装力・実現力の高さに対し、非常に安心感と信頼感を持っています。今後も御社にはぜひさまざまな相談に乗っていただきたいな、と思っています。

結城：お客様のニーズが多様化しエコへの関心も高まるなかで、FeLuceの環境性は製品の付加価値を高めています。コインランドリー業界をどう進化させていくか、利便性が高く居心地の良い店づくりを、この『Superiorシリーズ』で提案していければと考えています。また、コインランドリー運営に興味を持たれた方がいらっしゃれば、当社ホームページから気軽にお問い合わせください。その際はぜひ本誌をご覧になった旨をお伝えください。よろしくお願いします。

明るく整理整頓が行き届いている工場内と、スタッフの丁寧な作業が印象的な現場。水を大量に使用する製品であるため、微細なキズや隙間も許されない。スタッフの高い溶接技術と目視による溶接や組立、細かい検査項目をもとに実施される品質検査などに支えられ、安定した高品質製品をお客様にご提供できている。製品に光を当てたときに、ヘアライン加工が一番美しく見える横向きでFeLuceを取り付けているのも、こだわりの１つ。