技術開発
素材としての可能性を極限まで引き出すこと、
すなわち「鉄を極める」という目標に向け、私たちは挑戦し続けています
皆さんが利用している鉄道は新幹線等に代表される旅客鉄道です。一方、海外では鉄鉱石等の資源や物資を輸送する貨物鉄道が主力であり、重要な役割を果たしています。
海外の貨物鉄道では輸送の効率化を進めており、一度に輸送する貨物の重量が増加しています。このような軌道環境の過酷化に伴い、レールには主に耐摩耗性の向上が求められています。
耐摩耗性を向上するため、これまでは製品レールの硬さを高めていました。これに対して、当社では実際の軌道におけるレールと車輪の接触面の硬度上昇に着目し、この上昇を促進させるため、鋼中の炭素を増加した「過共析鋼レール(HE RAIL®、0.9~1.0%C)」を開発し、使用寿命の大幅な向上を達成しました。
今後は寿命をさらに向上させるレールの研究・開発、車輪とのマッチングを考慮した材料開発を推進して行く予定です。
この開発により「第2回ものづくり日本大賞経済産業大臣賞」(2007年)、「文部科学大臣表彰科学技術賞」(2011年)を受賞しました。