2024/07/04
日本製鉄株式会社
日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)と株式会社テノックスが提供する「TN-X工法(先端拡大根固め鋼管杭工法)(以下、TN-X工法)」が、日本国内でデータセンター事業を展開するMCデジタル・リアルティ株式会社(以下、MCデジタル・リアルティ)の建築構造物基礎として連続採用されました。
MCデジタル・リアルティが手掛けるNRTキャンパス(千葉県 印西市)のNRT10(2021年9月)での初採用以降、2棟目となるNRT12(2024年3月)に引き続き、今般、2025年12月稼働予定の NRT14において、これらデータセンター建築構造の基礎として、同社より高い評価を頂き3棟続けての採用となりました。
TN-X工法は、油圧式の拡縮掘削ヘッドにより、杭先端部に最大直径2400㎜の根固め球根を築造することで、大きな支持力を発揮する高支持力鋼管杭工法です。2005年6月に国土交通大臣認定を取得以降、大きな杭耐力を必要とする大型物流倉庫・庁舎・病院・空港施設などの重要建築構造物に採用頂いています。近年はさらに、重要拠点施設・災害拠点施設の機能継続ガイドライン等において示されている2次設計(大地震時設計)への関心の高まりや、低環境負荷といった社会ニーズに対してもTN-X工法のしなやかで強い鉄の靭性を活かした高い耐震性能や低排土特性により、高い評価を得ています。
社会・産業のデジタル化進展により、医療・教育・交通・農業といったあらゆる分野でDXを始めとしたデータを活用した新ビジネスとそれによる社会課題の解決が期待される中、データを保管し、安定してIT機器を常時機能させる役割を担うデータセンターの重要性が高まっており、政府機関・自治体・企業および個人の大切な通信やデータを守る高い信頼性と安全性が求められています。
日本製鉄は今後も、TN-X工法の展開を通じ、様々な重要施設・建築構造物に質の高い基礎を提供することで、日本の社会・産業基盤の強靱化と発展に貢献してまいります。
NRT14データセンター概要