Storyストーリー
鉄は思ったより身近で、思ったより地球にやさしい素材だった。
海沿いの街で暮らすある家族は、
なぜか鉄を愛している。これは、
ちょっと不思議な家族の物語。
描かれるのは、姉と、弟と、年の離れた妹による、ごくごく普通の暮らし。でも、なぜだろう、気がつくといつも鉄の話になっている。
家族の秘密は物語が進むにつれ
て、あきらかになるかもしれないし、
ならないかもしれない。
海沿いの街で暮らすある家族は、
なぜか鉄を愛している。
これは、ちょっと不思議な家族の物語。
海沿いの街で暮らすある家族は、
なぜか鉄を愛している。
これは、ちょっと不思議な
家族の物語。
鉄は思ったより身近で、思ったより地球にやさしい素材だった。
海沿いの街で暮らすある家族は、
なぜか鉄を愛している。これは、
ちょっと不思議な家族の物語。
描かれるのは、姉と、弟と、年の離れた妹による、ごくごく普通の暮らし。でも、なぜだろう、気がつくといつも鉄の話になっている。
家族の秘密は物語が進むにつれ
て、あきらかになるかもしれないし、
ならないかもしれない。
いまどきの女性だが、妙に鉄に詳しい。しっかりした長女だが、たまにどこか抜けている。
自由な性格で、誰とでも仲良くできるタイプでグローバルに友達が多い。姉とは対等だと思っている。
家族の中で一番鉄に対する愛が深い。鉄の知識も豊富で、もっぱらの関心ごとは環境保全。勤勉。甘えん坊。
第一話
この街では、少し変わった体操が毎朝、行われている。海辺に街の人が集まって、のんびりと。さぁ、おなじみの音楽が流れ、今日も1日が始まる。
第二話
お店の休憩中、姉はふと弟が夢中になってなにかを描いていることに気づく。弟が落書きしていたのは···。それにしてもこの2人、なぜこんなにも鉄に詳しいのだろう。
第三話
妹には、さいきん欲しくて欲しくてたまらないものがある。ずっと、タイミングを見計らっていたけど、ついに思い切って姉におねだりすることに。
第一話
体操の歌詞に出てくる日本製鉄は、世界第4位の鉄鋼メーカー。「にほん」ではなく、「にっぽんせいてつ」が正しい読み方。
日本製鉄は「24時間365日」鉄を製造中で、今日も世界中に鉄を供給中。また未来に向けて新しい機能を持った鉄を開発中で、今も鉄は進化中。
鉄はとても身近な存在。身の回りには、さまざまな形で生活を支える鉄が存在します。例えば、自動車や鉄道などの乗り物、建物や橋などの建造物、スプーンやフライパンなどのキッチン用品、ブランコや鉄棒などの遊具、文具やパソコンにも!
鉄が磁石にくっつくのも特徴なので覚えておいてください。
そして実は、鉄は天然資源として豊富。地球の重量の1/3が鉄です。 つまり、地球は鉄の星。またリサイクル率が高いことも特徴で、何度でも何にでもうまれかわる、とてもエコな素材です。鉄は、今日もどこかでリサイクル中。 鉄のLCAについての動画を見る
4000年以上前から、この身近で不思議な素材を使うことで進化してきた人々の暮らし。さまざまな特性を持っている鉄は今も進化しています。
強い鉄、しなやかな鉄、厳しい環境にも耐える鉄など、鉄の可能性は拡大中。
例えば、薄くても強度が高い「ハイテン」という鉄は、クルマを軽くし燃費の向上に貢献しています。
鉄が強くなると、ビルはより高くなり、橋はより長くなります。
日本製鉄は人々の生活をより便利に、暮らしやすくする鉄を開発中なのです。
第二話
弟が夢中になって描いていたのが水素還元による鉄づくり。日本製鉄は、人類がこれまで行なってきた鉄のつくり方をガラリと変える「水素による鉄づくり」を目指しています。
鉄は、鉄鉱石を石炭で還元してつくりますが、製造過程でどうしてもCO2が発生してしまいます。そこで、石炭の代わりに水素を使用することで、CO2を削減しようとしているのです。現在、4500㎥の大型高炉で水素系ガスを使った製鉄を開発中。また、水素だけで還元する技術も開発中。水素で還元すれば出るのは水だけ。究極の製鉄技術なのです。
最近、姉と弟の間でよく話題に出るのが、水素還元製鉄と同じく革新的技術である、大型電炉での高級鋼製造です。電炉(電気で溶融する炉)は、主に鉄スクラップを溶融・精錬して鉄鋼製品を作るため、CO2削減が期待できます。
日本製鉄では、大型電炉での溶融・精錬技術を高めることで、高炉と同じような高級鋼の製造に挑戦しています。
それでも、どうしても出てしまうCO2は、CCUSを活用し、CO2排出ゼロを目指します。CCUSはCO2を集めて、再利用したり地中に埋めて固定する方法です。これらが日本製鉄のカーボンニュートラルを目指す複線的アプローチです。(*)Carbon Capture Utilization and Storage カーボンニュートラルへの取り組みについて詳しく知る
私たち人間だけでなく、すべての生き物が生きやすい地球になるために。「鉄と水素で世界の空気と未来を変えていく」。それが日本製鉄が目指す世界です。
第三話
日本の沿岸海域では、コンブなどの海藻が生い茂る藻場(もば)が広がっていますが、過去数十年にわたり「磯焼け」という海の砂漠化が進み、藻場が大きく減っています。
それは家族の住む街でも同じ。全国で起こっている磯焼け現象は、鉄分をはじめとする栄養成分の不足も原因の一つとされているため、鉄分の供給により藻場の回復効果が得られます。また藻場には、海藻が大気中のCO2を大きく吸収・固定してくれるブルーカーボン(*)の効果があります。海藻が生い茂る藻場の回復が、地球温暖化防止の一助になっています。
(*)ブルーカーボンとは、海藻や海草などによって海で吸収・固定される炭素のことで、CO2の新たな吸収源としても、気候変動対策としても注目が集まっています。
妹が欲しがっていたのは、鉄の製造時に副産物として発生する鉄鋼スラグ。道路をつくるときや、地盤を強くするために使われている製品です。
日本製鉄は、豊かな海を取り戻すため、森から海へと供給される鉄分を人工的に生成する鉄鋼スラグ製品「ビバリー®ユニット」を開発し、2004年から全国50箇所以上の沿岸へ提供を行ってきました。この取り組みにより、藻場が再生・回復するとともに、漁獲高向上の効果も報告されています。また、ブルーカーボンの効果も確認されています。 鉄鋼スラグ製品について詳しく知る 海の森づくりについて詳しく知る